女も男も No.137 私のからだは私のもの(ON137)

ISBN978-4-8450-0896-4
定価1,948円(本体1,771円+税10%)

コロナ禍のなかで、10代の妊娠相談が増えている。中学など義務教育での性教育の必要性が言われているが、性交、避妊、中絶について教えている学校はまだ少ないようだ。
本号では、予期せぬ妊娠をした場合、具体的にどのような支援が行われているのかを、学校関係者や医療関係者などにうかがった。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ実現のためには、学校、医療機関、国や自治体、そして私たちはどのような課題を解決しなければいけないのかを考える。

目次

PART 1 女性の健康政策の現在(いま)

形骸化するリプロダクティブ・ヘルス/ライツ

──男女共同参画基本計画、国の政策はどう変わってきたのか

小林 わかば(団体職員)

緊急避妊薬の市販化にむけて

──#緊急避妊薬を薬局で

染矢 明日香(NPO法人ピルコン理事長)

不妊治療支援策は女たちの支援になるのか

長沖 暁子(元慶応義塾大学准教授)

リプロダクティブ・ライツは人権である

塚原 久美(RHRリテラシー研究所代表)

《探る・深める》

同意と強制のあいだで決めるのは誰?

──優生手術(不妊化)と人工妊娠中絶

大橋 由香子(フリーライター、編集者)

PART 2 10代の妊娠・出産・中絶

妊娠をした高校生に対する学校関係者の支援の課題

──養護教諭を対象とした調査をもとに

落合 賀津子(北里大学看護学部教職課程准教授)

妊娠・出産した生徒たちへの支援の体験から

横山 和代(仮名)・和田 秀美(仮名)(沖縄県立高校教員)

医療機関における10代の妊娠への支援

幸﨑 若菜(医療法人社団向日葵会まつしま病院助産師)

妊娠相談から養子縁組まで

──18歳の妊婦、Qちゃんを例に

白井 千晶(静岡大学人文社会科学部社会学科教授)

「中絶についてもっと話そう!」

──国際セーフ・アボーション・デーJapanプロジェクトのオンライントークから

片山 亜紀(獨協大学教員)

PART 3 セクシュアリティ教育の課題

【対談】

子どもたちの自己決定能力をはぐくむ包括的性教育

西嶋 保子(日教組女性部長)・内海 早苗(日教組元女性部長)

『ヨーロッパにおけるセクシュアリティ教育スタンダード』とは何か

池谷 壽夫(了徳寺大学教養部教授)

学校教育で避妊・中絶はどのように扱われているか

にじいろ(思春期保健相談士、元養護教諭)

日常に性教育を

──行動を変えるための環境整備をめざして

鶴田 七瀬(一般社団法人ソウレッジ代表)

《探る・深める》

思春期男子の謎ルールを語る

──『#ボクらは誰も傷つけたくない』で伝えたいこと

松田 明功(ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン事務局)

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