女も男も No.141 子どもの権利保障─子どもの声が届く社会に(ON141)
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
B5判、96頁、並製
ISBN978-4-8450-0955-8
2022年、「こども基本法」が成立しました(2023年4月施行)。同法には、子どもの権利条約の精神に則って、子どもに関する施策を進めることが明記され、子どもの意見表明・参加の確保も謳われています。子どもの意見表明権は、意見や気持ちを「聴いてもらう権利」とセットです。どのようにすれば、子どもの声や気持ちを聴くことができるのか。本号では、子どもをめぐる制度・政策を検証するとともに、子ども支援に携わる人たちからの問題提起や、制服選択制を求めるオンライン署名を立ち上げた高校生の声などを紹介します。
PART 1 子ども政策を検証する
子どもの権利条約とこども基本法
池田 賢市(中央大学文学部教授)
こども家庭庁、発足
──子どもの権利に根ざした子ども施策の推進を
平野 裕二(子どもの人権連代表委員)
【資料】こども基本法(一部抜粋)
少子化対策の危険な転換と児童手当
北 明美(福井県立大学名誉教授)
《探る・深める》
共同親権導入で子どもの人権はどうなる?
田島 望(フリーランスライター)
PART 2 子ども支援の現場から
広がるアウトリーチ型食支援
鳫 咲子(跡見学園女子大学教授)
子どもの「やりたい」が学びをつくる
──学習支援の現場から
佐藤 洋作(NPO法人文化学習協同ネットワーク代表理事)
子どもへの虐待防止は保護者への支援から
高田 真規子(社会福祉法人子どもの虐待防止センター理事)
学校へ行かない子どもたちの声を聴くということ
岡崎 勝(名古屋市立小学校非常勤講師・フリースクール理事)
外国にルーツをもつ子どもたちと3つの壁
山田 拓路(NPO法人メタノイア代表理事)
包括的性教育の視点から考える「生理の授業」の課題
小貫 大輔(東海大学国際学部国際学科教授)
PART 3 子どもの声に耳を傾ける
「しんどい」のずっと手前で
──日常の中で、子どもたちの声が聴かれること
山口 有紗(小児科専門医、子どものこころ専門医)
「子どもの声を聴く」子どもアドボカシーの活動
奥村 仁美(NPO法人子どもアドボカシーセンターOSAKA代表理事)
「遊び」は不要不急なのか
──子どもの意見表明・参加を支える「遊び」
安部 芳絵(工学院大学教授)
高校生が制服選択制を求めるオンライン署名を立ち上げたわけ
堀合 愛梨沙(京都府在住、元都立高校生徒)・sora(富山県在住)
子どもが社会問題に声を上げることを当たり前にしたい
遠藤 まめた(オンライン署名サイトChange.orgキャンペーン・サポーター)